尻手黒川線沿いに黄色い看板を掲げた「幸家 子母口本店」は、2000年の創業以来、家系御三家本牧家の流れを色濃く受け継ぎつつ、青ねぎと茎わかめという独自のトッピングで個性を打ち出してきた。豚骨と鶏ガラを丁寧に炊き込んだスープに酒井製麺の杉印平打ち麺が絡む一杯は、濃厚ながら後味は軽やか。深夜24時まで暖簾を掲げ、バスで訪れる常連や近隣の学生、家族連れで賑わった店内には、「固め・濃いめ・多め」のコールが飛び交い活気が絶えなかった。創業22年で幕を下ろした今もなお、鶴見や川崎大師に受け継がれた味とともに“幸家”の名は家系ファンの語り草である。