1982年創業のがんこ亭は、吉村家初の独立店として家系の源流をなす存在である。豚骨と鶏ガラを炊き上げた非乳化スープは醤油のキレを際立たせ、増田製麺の中太ストレート麺と絡む軽快な一杯。のり・ほうれん草・チャーシューの王道トッピングに加え、卓上無料の白髪ネギや刻みニンニクで味変を楽しめる。店主荘司氏の丁寧な平ザル捌きと心配りは長年常連に愛され、弟子や支店を通じて“あっさり系家系”の技を伝承した。2021年に惜しまれつつ幕を閉じたが、その歴史と味は今なお語り継がれている。
荘司敏晴 1980年より吉村家で2年間修行ののち、1982年にがんこ亭を開業。家系黎明期の味を守り続けた。