1991年創業の川崎家は、本牧家仕込みの豚骨醤油スープを基礎に鶏油を抑えて飲み口を軽やかに整える。豚骨と鶏ガラを炊き込んだ厚みのある旨味にキレのあるカエシを合わせ、酒井製麺の短め太麺が絡む。ほうれん草・海苔・茎わかめなど多彩な具材と、本場で学んだ自家製キムチが好相性で「キムチと合わせれば無限に食べられる」と常連が語る。味の濃さ・油量・麺の硬さを客が細かく指定でき、店内12席のカウンターは昼時に行列必至。平ざるで手早く湯切りする所作も見どころで、将棋棋士・永瀬拓矢九段の実家として対局帰りのファンも訪れる。まこと家・幸家など多くの弟子店を輩出し、川崎エリアに家系文化を根付かせた重要店である。
永瀬宏 本牧家で修行後、1991年に川崎市川崎区で川崎家を創業