2000年7月、寿々㐂家で腕を磨いた先代が霧が丘に開いた甲子家は、海を思わせる青い看板と酒井製麺特注の細麺、くきわかめ入りスペシャルラーメンで話題となった。ライトながらコク深い豚骨醤油は地元のみならず遠征客も魅了し、休日には行列が絶えなかった。しかし駐車場契約終了や度重なる嫌がらせなど逆風が続き、若大将は苦渋の末に24年間の暖簾を畳む決断を表明。2024年12月30日の最終日まで『手を抜かず、気を抜かず、スープはいつも絶好調!』の信条を貫き、店前には惜別を告げる常連が連日列を成した。青い看板と優しい味わいは、多くの家系ファンの記憶に今も鮮明に残っている。