家系御三家の一角を担う「六角家本店」は、1988年に洋食シェフから転身した神藤隆氏が吉村家での修行を経て開業した。戸塚の六角橋商店街に名を冠した店名は、地域密着の証。濃厚だが臭みを抑えた豚骨醤油スープに、自家製近い中太ストレート麺が絡む一杯は、常連たちの心をつかみ、休日には店外に行列が絶えなかった。肩ロースの大判チャーシュー、ほうれん草、海苔のトッピングに加え、名物「キャベチャー」は食感とタレの絶妙なバランスで人気を博した。2017年10月末の閉店まで、多くのファンを虜にした名店の物語である。