2005年に香川県高松市で開業した高松家は、吉村家直系の技と味を四国に伝える希少な存在である。豚骨と鶏ガラを炊き込み醤油ダレを合わせた濃厚ながらキレのあるスープに、酒井製麺から取り寄せる中太平打ち麺が絡む一杯は、海苔・チャーシュー・ほうれん草という王道トッピングが映える。店主筒井氏の丁寧な湯切りと絶妙な鶏油の量が後味を軽やかにし、麺硬さ・味濃さ・油量を客が選べる家系スタイルも健在。カウンター十五席の店内は昼時に行列ができ、常連は「香川で本物の家系が味わえる」と太鼓判を押す。濃厚スープにライスを合わせる地元流も人気で、香川のうどん文化の中で確かな個性を放つ名店である。
筒井康介 吉村家で厳しい修行を積み四国初の直系店として2005年に高松家をオープン