赤い看板に六角家姉妹店の文字が掲げられた八家は、吉村家・六角家の両方で修業した庭山哲が満を持して立ち上げた一軒である。スープは豚骨の旨味を重ねたクラシカルな家系ながらキレのある醤油ダレと鶏油が絶妙に調和し、酒井製麺特注の中太麺がその力強さを受け止める。名物のキャベチャーや無料半ライスも学生に人気で、カウンター越しに寡黙な店主が丁寧に仕上げる一杯は“家系仙人”の異名にふさわしい安定感。店内BGMの無い静けさに麺をすする音だけが響き、ラーメンと真摯に向き合う空気が常連を惹きつけてやまない。