吉村家の流れを汲む石川家で腕を磨いた店主が太田市に構えた「元町家 細谷店」は、赤い看板とレトロな木調の店内が目印だ。豚骨の厚みと醤油のキレを併せ持つ濃厚スープに酒井製麺の中太麺が絡み、九条ネギとトロトロチャーシューが味と食感に奥行きを与える。支那そばや味噌、つけ麺と幅広いメニューを揃え、白飯必須のパンチ力で常連を魅了。カウンター11席と座敷24席の広々空間は家族連れでも安心、セルフ水タンクや追加調味料で自分好みにカスタマイズできるのも醍醐味だった。昼どき・夜の開店直後は行列が絶えず、駐車場20台が満車になる盛況ぶり。惜しまれつつも2021年頃幕を閉じたが、石川家直系の味を北関東に広めた功績と記憶は今もファンの舌に残り続けている。