六角家で修行した店主作田直章が2009年に築いたこってり豚骨の「一本氣」を礎に、2014年「原点回帰」を掲げて誕生したのが作田家である。丸2日かけて抽出する濃厚スープは豚骨の旨味と鶏油の香りが重層的に広がり、大橋製麺所特注の中太麺がしっかり絡む。チャーシューは低温調理で分厚くもしっとり、ほうれん草と海苔が脇を固める正統派家系だ。一方で博多修行の経験を活かした細麺極とんこつも提供し、替玉文化を東京に持ち込んだ二刀流スタイルが常連を魅了。昼夜二部制でスープ切れ終了という真摯な姿勢に、遠方からのファンも後を絶たない。小岩という下町で“みんなの家”を掲げ、進化を恐れずに守る味は、今も腹いっぱいの幸福を届け続けている。