豚骨の旨味を最大限に引き出すためゲンコツ40kg・ロース80kg・鶏ガラ20kgを10時間以上炊き込む濃厚スープに酒井製麺の中太ストレート麺を合わせる王道家系。桂家譲りの骨太なコクと武蔵家仕込みのキレを併せ持ち、海苔3枚とほうれん草が映える一杯はオープン直後から行列を生んだ。麺の硬さ・味の濃さ・脂の量を客が選べ、ライス食べ放題も好評。赤いカウンターとねじり鉢巻きのスタッフが醸す活気は吉村家への敬意を示すものだった。ピーク時には蒲田に支店を展開する勢いを見せたが、店主交代などの内情が影響し2019年3月に惜しまれつつ幕を閉じた。スープ表面の鶏油が香り立ち醤油ダレが最後まで輪郭を保つため、卓上のニンニクや豆板醤を加えても味がぶれず、常連から「都内で最も桂家に近い味」と称賛された短命の名店である。
氏名不明 桂家・武蔵家で計数年修行ののち2018年に志田家 阿佐ヶ谷本店を開業