1999年、横須賀中央で産声を上げた萬家は、名門・近藤家の味を受け継ぎつつも独自のバランス感を追求してきた。2006年頃に堀ノ内へ移転した後も、店内は11席のカウンターのみ。大寸胴で炊くスープは動物系の旨みと鶏油の香りが調和し、酒井製麺の中太麺がその旨みをしっかり受け止める。丼を覆う海苔は“近藤家イズム”の象徴。木目を生かした外観と、入口に掲げられたサーフボードが海街らしい空気を醸し、常連客の「年明け一杯は萬家から」という声に象徴されるように、地元に深く根づいている。回転が速いながらも専用駐車場を備え、車でもアクセスしやすいのも魅力だ。