1992年10月創業の近藤家は、家系黎明期を支えた近藤健一氏が吉村家譲りの技を磨き上げ、自らの理想を形にした一軒である。豚骨と鶏ガラを強火で炊き切ったスープは、旨味を損なわぬよう骨の状態にまで気を配り、醤油ダレには数種類の生醤油を合わせてキレと香りを両立。短めの酒井製麺特注太麺がスープを抱き込み、海苔・ほうれん草・肩ロースチャーシューが王道のバランスを完成させる。卓上に置かれた粗挽き胡椒やおろし生姜で味変を楽しむ常連も多く、キャベチャーや半ライスを合わせて“家系三段活用”を満喫する姿が絶えない。カウンター中心ながら子連れに配慮したテーブル席も用意され、昼どきには近隣のビジネスマンと家族連れが同時に列を作る。吉村家創業時の味わいを守りつつ、地域密着で進化を続ける一杯がここにある。
近藤健一 吉村家で修行し本牧家・六角家をサポート後、横濱家・介一家を立ち上げ、1992年10月に近藤家をオープン