二代目 英吉家は2012年、塩釜口の本店から受け継いだ味を学生街・八事に根付かせた家系ラーメン専門店である。武蔵家直系の金町「三浦家」で研鑽を積んだ現店主が炊き上げるスープは、豚骨の骨太な旨味と鶏油の香りが調和したバランス型。酒井製麺のもっちり中太麺がそのコクをしっかり抱え込み、ほうれん草や海苔を添えて王道のビジュアルを完成させる。ライスは終日無料でおかわり自由、卓上のきゅうり漬けや刻みショウガで味変も自在。昼時には名城大学の学生が行列を作り活気に満ちるが、回転は速く夜は比較的入りやすい。650円からの良心価格ながら、チャーシューは丼を覆うほど分厚く、ボリュームも申し分なし。白衣に平ザルで麺を上げる丁寧な所作が、吉村家から続く家系の精神を今に伝える。名古屋で“本流”を体感したいなら外せない一軒だ。