長野駅前のビル街に赤い看板を掲げる「よし家」は2000年代初頭から豚骨醤油一本で勝負を続ける硬派な家系ラーメン店である。吉田家直系ならではの生キャベツとほうれん草が彩る一杯は、骨太ながらキレのある醤油ダレとマイルドな動物系の旨味が特徴。店主は静岡吉田家塩尻店で腕を磨き、独立後も平ザルで豪快に湯切りする姿を守り続ける。麺は大橋製麺多摩製の平打ち太麺で、硬さ・味・脂の加減は好みに応じて調整可能。券売機導入後も常連の注文を即座に記憶する接客は健在で、昼時には行列が伸びるが回転は速く、サラリーマンや学生が絶えない。デラックスや替え玉、九条ネギのサービスなど飽きさせない工夫も魅力だ。「豚骨醤油一本です!」の文字通り、長野で家系を語る上で外せない名店である。