2018年4月開業の兼ひろ家は、渋谷「侍」で鍛え上げた黒木店主が「鹿児島にも本物の家系を」と立ち上げた一軒だ。豚骨を徹底的に炊き出した深い味わいのスープに、家系の証たる酒井製麺の短尺太麺を毎朝空輸。鶏油の香りと関東醤油のキレが抜群で、海苔・ほうれん草を絡め白飯にバウンドさせれば至福が訪れる。学生へはライス無料、卓上調味料での味変も自由自在。夜は二郎系「辛太楼麺」など挑戦的な限定も登場し、店主の熱量が器を超えて伝わる。17席の店内は活気に満ち、濃厚ながらも後味はすっきり。鹿児島で正統派家系を求めるなら、兼ひろ家に足を運ぶべきである。