2016年7月、世田谷・下北沢に暖簾を掲げて以来、こてつは澄んだ醤油清湯ながら動物系と魚介系の旨味を重ねた奥行きあるスープで常連を魅了してきた。大島店主は横浜家系侍で10年間鍋を振り、家系の骨太な技法を吸収しつつ「あっさりでも締まりのある一杯」を志向。田村製麺の低加水細麺はパツパツの歯切れと小麦香を演出し、低温調理チャーシュー、雲呑、味玉が丼を彩る。店内は白木カウンター8席、下北沢らしい温かな接客と心地よいジャズが流れ、昼夜問わず行列が絶えない。味の濃さや油量を控えめに設計することで女性客や家族連れにも支持され、ミシュランビブグルマンを6年連続で獲得。家系のDNAを受け継ぎながらも現代の中華そばへと進化させた一杯を求め、今日も多くのファンが足を運ぶ。
大島徹也 横浜家系「侍」で10年修行ののち30歳で独立し2016年に中華そば こてつを開業