吉村家の流れを汲む刻乃家で腕を磨いた店主が2008年に独立し、東北にいながら正統家系の味を届けるべく開いたのが家系家八戸店だ。白濁豚骨を店内で炊き上げ、中太自家製麺を合わせるこだわりは開店当初から変わらない。麺の硬さや味の濃さ、脂の量を選べるため常連は自分好みの“カスタム”を楽しみ、ほうれん草と海苔をスープに浸した後にライスを頬張るのが定番スタイル。昼どきには県外からの食通も加わり行列が伸びるが、回転は早く豚骨の香りが漂う店内に足を踏み入れれば待ち時間さえご馳走に変わる。濃厚ながら後味は軽やかで、卓上の豆板醤やおろしニンニクで味変すれば最後の一滴まで飲み干したくなる一杯である。